インストール

GPU を積んだマシン(以下、ホスト)にホスト用のプログラムをインストールし、録音に使う端末(ノート PC・スマホなど)でブラウザから使えるようにします。

Windows インストーラGitHub Releases からダウンロードします

必要なもの

もの内容
ホストWindows 10/11(x64)と NVIDIA の GPU、そのドライバ。CUDA Toolkit は要りません
Ollama要約と用語リストに使います。なくても文字起こしは動きます
ブラウザChrome・Edge・Safari の新しい版

手順

  1. インストーラを実行する

    ダウンロードした remote-whisper-setup-<版>.exe を開きます。署名していないので、「Windows によって PC が保護されました」と出たら「詳細情報」→「実行」で進めてください。管理者の権限は要りません。

    インストール中に「Windows のログオン時に起動する」を選べます(デフォルトはオフ)。

  2. 起動する

    インストールの最後の「今すぐ起動」か、スタートメニューの「Remote Whisper」から起動します。ウィンドウは出ず、右下のタスクトレイにアイコンが出ます(隠れているときは ^ の中)。

  3. Ollama を入れる

    Ollama をインストールし、ターミナルでモデルを取得します。

    ollama pull qwen3.5:4b
    ollama pull qwen3.5:2b
    ollama pull qwen3.5:0.8b

    小さいモデル(2b・0.8b)は、タイトルや用語の抽出などの軽い処理を速くするためのものです。なくても動きます。

  4. ブラウザで開く

    トレイのアイコンを左クリックするか、ブラウザで http://localhost:8000 を開きます。

    初回の文字起こしでは、Whisper のモデル(約 1.6GB)をダウンロードするので、文字が出るまでに数分かかります。

浄書と話者分けを使うには(任意)

録音を終えたあとに、録音全体から読みやすい文字起こしを再生成する機能(浄書)と話者分けは、WhisperX を別に入れると使えます。数 GB あるので、インストーラには入っていません。入れていないと、浄書のボタンが出ません。

PowerShell で次を実行します(uv が要ります)。インストーラで更新したら、もう一度実行してください。

$app = "$env:LOCALAPPDATA\Programs\Remote Whisper"
uv pip install --python "$app\python\python.exe" --break-system-packages --extra-index-url https://download.pytorch.org/whl/cu128 "whisperx>=3.8.6,<3.9" "torch==2.8.*" "torchaudio==2.8.*" "torchvision==0.23.*" fugashi unidic-lite

話者分けには、HuggingFace のトークンと、pyannote/speaker-diarization-community-1 のページで利用条件に同意することが要ります。トークンは uv run hf auth login で保存するか、環境変数 HF_TOKEN で渡します。なければ、話者を分けずに浄書します。

別の端末から使う

ブラウザのマイクは、HTTPS(か localhost)で開いた画面でしか使えません。ホスト以外の端末(ノート PC・スマホ)から録音するには、画面を HTTPS で開く必要があります。ここでは Tailscale を使う、一番手軽な方法を書きます。

  1. Tailscale を入れる

    ホストと、録音に使う端末の両方に Tailscale を入れて、同じアカウントでログインします。

  2. HTTPS を有効にする

    Tailscale の管理画面(DNS)で、MagicDNS と HTTPS Certificates を有効にします。

  3. tailscale serve を実行する

    ホストで次を実行します。

    tailscale serve --bg 8000

    https://<マシン名>.<tailnet 名>.ts.net/ のような URL が表示されます。止めるまで(再起動しても)続きます。

  4. 端末で開く

    録音に使う端末のブラウザでその URL を開き、マイクの使用を許可します。

Cloudflare Tunnel(Cloudflare Access で自分だけが入れるようにする)や、Caddy・nginx と Let’s Encrypt でも構いません。どの方法でも、/api と /ws を同じオリジンで http://127.0.0.1:8000 に転送してください。

更新・アンインストール

  • 更新: 新しい版のインストーラを実行すると、同じ場所に上書きします。データは残ります。
  • アンインストール: Windows の設定の「アプリ」から「Remote Whisper」を削除します。データのフォルダ(%USERPROFILE%\.remote-whisper)は消えないので、要らなければ手で消してください。

詳しい設定は公式ドキュメントへ

Ollama や GPU ドライバの細かい設定は、それぞれの公式ドキュメントを見てください。サーバーの起動オプションや環境変数は、GitHub の README にあります。

最終更新 2026-11-05 ・ install/index.md